ではそもそも、「成長」とはなんでしょうか?
端的に言えば、私たちは成長することで「生き残り」に有利になるということです。ここで、生き残りとは「環境適応」と言い換えてもいいです。
例えば、子供のうちは体が小さく、病気などに対する抵抗力が弱いものです。しかし、体が大きくなる、つまり身体が成長するにつれ、病気に対する抵抗力も高まり、長生きできる率が高まる。
また、様々な智恵、知識を学ぶことは、「頭脳の成長」です。「食べてはいいもの・いけないもの」「やっていいこと・やるべきでないこと」などを学んでおけば、危険を避けたり、機会を逃さずつかむ上で役に立つ。
成長というと、あくまで子供が大人になるまでの間のこと、といった思い込みがあるかもしれませんが、成長とは本来、「生き残りのための心身(状態)の向上」なのです。
従って基本的に、人は生涯を通じて(継続的に)成長したいという欲求を持っていると言えます。成長は、環境が複雑化したり、また変化が激しい場合において、より強く求められると考えられます。
今後、私たちの社会はますます複雑化していき、また環境変化のスピードも加速していくでしょう。従って、私たちはますます強い「成長欲求」に駆り立てられているのです。
これらのブームの背景には「成長欲求」があるのです。
あなたの事業領域の中で、成長欲求を充足できる商品・サービスにはどんなものがあるだろうかと、考えてみてはいかがでしょうか? 同時に「関係欲求」も満たせるとベターかも?(松尾順)
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