メジャーリーグか日本野球か…… 大谷翔平の選択臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(1/4 ページ)

» 2012年11月08日 08時00分 公開
[臼北信行,Business Media 誠]

著者プロフィール:臼北信行

日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。


 日本球界で1人の高校生の決断が注目されている。メジャーリーグ挑戦を表明している花巻東のエース・大谷翔平だ。

 今夏の岩手県大会で高校生史上最速の160キロをマーク。日米の両プロ球界からラブコールを送られている未完の大器は10月21日に会見を開いて「入学当初からの夢。日本よりメジャーへの憧れが強かった。若いうちに行きたいと思った」と大きな目を輝かせ、米国行きを強くアピールした。

 ところが、そのわずか4日後。同25日に行われたドラフト会議で日本ハムが大谷を1位で強行指名したことから、18歳の心が揺れ動き始めた。当初は「(日本ハムへ入団する)可能性はゼロです」と憤って頑なだった大谷が、ここにきて日本ハム側の指名挨拶に応じるなど徐々に態度を軟化させている。

 しかし、メジャー側も金の卵の獲得を簡単に諦めるつもりはない。大谷獲りを表明し、本人に直接アプローチをかけているのはドジャースとレンジャーズ、レッドソックスの3球団。中でもドラフト前の時点まで「入団秒読み」とまで報じられたド軍は奥の手を使って、大谷獲得へ全力を注ぐ方針を固めている。水面下で破格の「オオタニ・マネー」を準備しているというのだ。

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