サイバー戦争になれば確実に負ける日本伊吹太歩の世界の歩き方(2/5 ページ)

» 2012年12月13日 08時00分 公開
[伊吹太歩,Business Media 誠]

イスラエル国防軍はTwitterで宣戦布告した

 イスラエルは、11月10日にパレスチナ自治区ガザのイスラム武装勢力からミサイル攻撃を受けてイスラエル兵が負傷したことをきっかけに、ガザへの空爆を開始した。ハマスを中心とするガザの武装勢力もロケット弾でそれに応戦、戦闘が激化する事態に発展した。

 イスラエル国防軍はTwitterで宣戦布告した。「防衛の柱作戦」と名付けたオペレーションの開始をネット上で宣言するのはイスラエル史上、初めてのことだった。そしてその日、イスラエルは、ハマスの軍事部門トップだったアフマド・ジャアバリを空爆によって暗殺。それをきっかけに、戦闘は一気に激しさを増した。

 空爆に加えて、今回の戦闘でイスラエル軍はサイバー空間での戦いも強化した。軍はジャアバリが死亡したことをツイートで拡散し、そのようすをとらえたビデオをアップするなど自国の能力を見せしめた。さらに軍は次のようなメッセージをTwitterで公開する。「すべてのハマス活動家、組織内でどんなランクであっても、これから数日は顔を見せないほうが身のためだ」

 これに対して、ハマス側もTwitterで応戦。「お前たちの指導者たちや兵士たちに神聖な神の裁きが下る。どこにいようともだ。地獄への扉をお前たち自身が開けたのだ」

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