働く女性が、「仕事を楽しむ人」を彼氏にしたいワケ仕事をしたら“モテ”が見えてきた(5/6 ページ)

» 2013年01月16日 08時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

やる気を失ったとき

土肥:でも、男性ってなかなか相談しませんよね。「仕事のことで悩んでいて……」と言ってくれると、こちらも一緒に考えることができるのですが、独りで悩んで、独りで解決しようとする。そしていきなり「オレ、会社辞めたよ」と言ってくる。なぜ? と理由を聞いてみると「これこれ、しかじかで」と話してくれるのですが、時すでに遅し。

菊入:そうなんですよ。もし自分でやる気が出ないなと感じることがあれば、それは「非常時」だと受け止めてください。人生の中で、起きている時間は働いていることが多い。やる気が低くなるということは、人生の質が下がってしまうことを意味します。繰り返しますが、やる気がない状態は「非常時」だととらえ、とにかく人に相談すべきですね。

土肥:いま相談しなければいつ相談するんだ? といったことですね。このほか何か方法はありますか?

菊入:仕事のやる気が低くなったときには、仕事との距離を置くことも大切ですね。日帰りの旅行でもいいので、自分ひとりの時間を持つのはどうでしょうか。そして自分のやる気が下がっている要因は何か? を考えてみる。「やる気がないなあ」と漠然と考えているのであれば、心の中を分解してみる。そのときに言語化してください。やる気が上がらない要因として、例えば「上司」と書く。書くことによって「いや、上司は関係ないなあ」と気づくことがあります。次に「給料」と書く。「確かに給料は低いけど、このままでもやっていける」と気づくことがあります。

 このように言語化することで、何が原因でやる気が落ちていることが分かることがあります。それが「人間関係」であることが分かると、解決の方法を考えたり、他人に相談する。そうすることで問題が解決する可能性が高くなりますので。

土肥:なるほど。今の話はやる気がある人がやる気を失ったケースですが、もともとやる気がない人はどういった傾向があるのでしょうか?

菊入:やる気がない人は、悪いところにフォーカスする傾向がありますね。「給料が安い」「ウチの会社、ヘンだ」などと悪いところばかりに目がいく。

 もちろんやる気が高い人も会社の悪いところは認識しているのですが、そのほかにやる気がある要因を持っている。「仕事が楽しいな」「お客さんに喜んでもらいたいな」といった感じで。やる気が高い人と低い人との差はココなんですね。同じ不満でも、やる気が高い人は不満に注目しているのではなく、いいところに注目している。

土肥:やる気が低い人は「上司にろくなヤツがいない」「会社が小さい」など、自分では解決できない部分に頼ろうとしているわけですか?

菊入:そうです。自分にできないことって、コントロールできませんよね。中小企業で働いていて、いきなり大企業にすることは難しい。でもそうした部分に注目してしまうので、やる気を保つことが難しくなるんですね。

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