働く女性が、「仕事を楽しむ人」を彼氏にしたいワケ仕事をしたら“モテ”が見えてきた(2/6 ページ)

» 2013年01月16日 08時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

仕事を楽しむ男性の特徴

JTBモチベーションズの菊入みゆきさん

土肥:菊入さんはコンサルタントとして、これまでたくさんの企業を見てこられました。仕事を楽しそうにしている男性が多い会社って、どのような特徴があるのでしょうか?

菊入:職場が活性化しているので、女性たちも楽しく仕事をしているケースが多いですね。心理学的にも人間関係がある程度できていると、安心して発言できるようになるので、行動もしやすくなります。その結果、仕事の成果がでやすくなりますよね。

 逆に仕事を楽しんでいない人が多ければ、人間関係がうまくいっていないケースが多い。そうした職場では不安を感じている人が多い。例えば「こんなことを言ったら怒られるのではないか」「こんな行動をしたらみんなから仲間ハズレにされてしまうのではないか」といった不安ですね。いろいろな心配があって、自分が思っている行動ができなくなってしまう。その結果、仕事の成果がでにくくなります。

土肥:仕事を楽しんでいる人が多い職場とそうでない職場がありますが、なぜこうした違いが生まれるのでしょうか?

菊入:仕事を楽しんでいる人は「接近モチベーション」が強い。接近モチベーションとは「自分はこういう仕事をやりたい」「お客さんに喜んでもらいたい」など、楽しいことに対して近づいていこうとします。

 一方、仕事を楽しんでいない人は「回避モチベーション」が強い。回避モチベーションとは「上司にこの仕事をやらされて……」「会社の方針だから……」など“やらされている感”が強い。また失敗や怖いものを避ける傾向がありますね。

土肥:さきほど仕事を楽しんでいる人が多い職場では「会議などでの発言が多い」というお話をされました。それはなんとなく分かるのですが、なぜ仕事を楽しんでいなければ、発言が少なくなるのでしょうか?

菊入:そういう職場では、上司が高圧的なマネジメントをしたり、部下の意見をあまり聞かなかったりする。そんな上司の下で働いていても、楽しくありませんよね。高圧的な上司だと、怒られないように仕事をしてしまう。冒険をすることもなく、とにかく失敗しなければそれでいいといった人が増えてくるのです。

 また会社の方針が統一されていないケースも多いですね。会社の経営方針は「お客さま第一」「信頼を大切に」とうたっているのに、上司は「売り上げを上げろ!」「高い商品を売れ!」ばかり言っている。そんなことを聞いていると、部下は「どっちなんだ?」と不安を感じますよね。そうして上司を信頼できなくなり、会社を信頼できなくなってしまう。そんな職場ではなかなか仕事を楽しむことはできません。

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