豊かな自然に恵まれていると言われる日本。どんな点を評価している人が多いのだろうか。
かんぽ生命保険の調査によると、「住んでいる地域の環境や状況」を尋ねたところ、最も多かったのは「緑が多い」で64.0%。以下、「街が清潔である」が56.7%、「地元の農作物がおいしい」が55.7%、「空気がきれい」が46.5%、「飲み水がおいしい」が42.5%、「さまざまな動植物が見られる」が40.6%で続いた。
地域によって傾向は大きく異なっており、「緑が多い」は東北や信越・北陸では8割前後だったが、東京や近畿、沖縄は5割ほどにとどまっており、「空気がきれい」も四国や北陸・信越では8割前後だったが、東京はわずか16.5%だった。
「10年後、身近な自然環境はどのようになっていると思いますか」と聞くと、「今よりも悪くなっている(やや含む)」が44.4%と「今よりも良くなっている(やや含む)」の15.3%を大きく上回った。
「今よりも良くなっている」は前年調査より8.1ポイントも低下しており、より悲観的になっている様子がうかがえる。
「次世代に残したい日本の自然や自然の風景」を尋ねると、トップは「四季」で86.1%。以下、「桜」が71.4%、「澄んだ空」が67.7%、「清流・小川」が67.4%、「青い海」が66.9%、「紅葉」が66.8%、「山々」が64.9%で続いた。
地域別に見ると、北海道では「澄んだ空」「温泉」、東北では「ふるさとの風景」、近畿では「紅葉」、沖縄では「青い海」が他の地域より高めになっており、地域の特色となっている自然を残したいと思っている人が多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は20〜60代の男女930人。調査時期は2012年12月。
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