1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
スイス在住のファンドマネージャー・霜見誠さんと奥さんを殺して埋めたとして渡辺剛容疑者が捕まった。
宮古島の城辺地区の農道でぶっ倒れているところを発見されたということで、報道によると、トイレの洗剤を飲んで自殺を図ろうとしていたという。
あまりにもサラっと流されているが、これはかなりおかしい。
ご存じの方も多いと思うが、トイレ洗剤を飲んでも人は死なない。もちろん危険な行為ではあるが、無意識に吐き出されることも多いし、せいぜい胃や食道の粘膜が損傷される程度だ。トイレ洗剤を用いた自殺志願者はだいたい他の薬剤と混ぜて硫化水素を発生させるのだが、そういうことをせずに一気飲み。
こういうワケの分からない行動をとる理由は3つ考えられる。
(1)単なるバカで、死ねると勘違いしていた
(2)情状酌量狙いのパフォーマンスだった
(3)別の自殺をこころみたが怖くなって錯乱した
(1)も(2)もありそうな話なのだが、個人的には(3)がいいセンをいっているのではないかと思っている。
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