コラム
» 2013年02月05日 08時02分 公開

霜見さん殺害犯はなぜ「トイレの洗剤」を一気飲みしたのか窪田順生の時事日想(3/4 ページ)

[窪田順生,Business Media 誠]

事件の噂

 この事件についていろんな「噂」が流れているのは、みなさんもご存じのとおりだろう。

 確かに、霜見さんはある粉飾事件のキーマンとして、金融庁をはじめとして捜査当局も注目していた。金融関係の人間たちに聞くと、特定の銘柄の名前や「株価操縦」なんて言葉がちらほらと出て、なかには「あれは仲間割れだよ」なんて断言をする者もいる。

 真相は闇のなかだが、確かにおかしな点はたくさんある。例えば、警察によると、渡辺容疑者は5年前に霜見さんに投資で大損こかされたことを恨みに思って今回の凶行におよんだという。

 その当時、渡辺容疑者が住んでいたマンションに行ってみたが、下町の住宅街にある築20年以上でオートロックもない中古マンションだった。「年収3億円」なんて周囲にふれまわっていたそうだが、霜見さんに大損こかされるだけの資産があったのかも疑わしい。

 ならば、霜見さんに注ぎ込んだという「数億円」をどこからきたのか。渡辺容疑者が社長をつとめる「日鯨商事」があるグループのマネロンに利用されていたという「噂」もある。

 事業がうまくいかず落ちぶれた男をそそのかして、自分の手を汚さずに「仕事」をさせた者たちはいなかったのか。

 そういう構図で連想されるのは、2011年に起きた立川の警備会社で起きた6億円強奪事件だ。

 ご記憶にある方も多いと思うが、国内史上最大の強盗事件で、これまで暴力団組員をはじめ23人が逮捕・起訴されたが、いまだに強奪されたカネの大半、3億4000万の行方が分かっていない。要するに、捜査は「黒幕」まで届いていないということだ。

 実は事件発生1週間後、知り合いの暴力団関係者もこんな“予言”をしていた。

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