社長の私が、20代の社員に「アホ!」と言われた――なぜ?仕事をしたら“生保”ができた(後編)(4/5 ページ)

» 2013年02月13日 08時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

試行錯誤で何でもやれ

出口:私は本名でTwitterをやっています。銀行や保険会社の社長で、本名を出してTwitterをしている人はほとんどいないでしょう。この4月で65歳になる私が、Twitterを自ら始めたわけではありません。これも20代の社員が、私のところにやって来てこう言いました。「会社にある広報用の写真を使って、Twitterのアカウントをとりましたので。今日からつぶやいてください」と。

出口社長のTwitterアカウント

土肥:言われるがままですね(笑)。

出口:Twitterなんて知らん。なんでオレがそんなことをせなアカンのや? と言ったところ「ひょっとしたらお客さまと対話ができて、面白いかもしれませんよ」と言うんです。本当にできるんか? オレを実験台に使う気か? と尋ねると「出口さんはいつもこう言ってるじゃないですか。『試行錯誤で何でもドンドンやれ。小さく生んで大きく育てろ』と。なぜ有言実行しないんですか」と言われてしまいました。

土肥:また、また言われちゃいましたね。

出口:でも彼の言うとおりなんです。社員には「試行錯誤で何でもドンドンやれ」と言ってますから。でもTwitterでなにをつぶやけばいいのか分からなかったので、彼に聞くと「出口さんは今からどんな予定があるのですか? 講演会ですね。じゃあ『いまから講演会に行ってきます』と書けばいいじゃないですか」と教えてくれました。

 そうしてTwitterを始めたのですが、やってみると面白いんですよ。お客さまとの間で会話ができるし、いまでは講演会に参加する人の7〜8割はTwitter経由ですから。

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