荻野永策(おぎの・えいさく)
株式会社ALUHA社長。Javaプログラミングができるマーケティング、営業戦略コンサルタント。1979年兵庫県西脇市生まれ。金沢工業大学でJavaを用いたソフトウェア加工学を学び、2001年情報処理学会北陸支部優秀学生賞を受賞。大学院を経てALUHAを起業。
2月15日発行の日経MJ16面に「子育ての思い出 立体保存」という記事が掲載されていた。簡単にまとめると次のような内容である。
記事によると、3Dプリンタが子育て市場で成長を始めたようである。思い出を「立体模型にする」という利用シーンの提案が新しい市場を創り出していると言える。
面白いのは、もともとあるデータを活用して付加価値にするという「胎児の顔を立体模型にするサービス」と、「子どもの書いた絵から立体模型を創り出すサービス」の2つがあるということ。
もともとあるデータを活用する場合は、産婦人科のように通常の診察で使っているデータが別な形で利用できるので、妊婦から見たときの付加価値は高い。当然産婦人科から見ても、余計な手間がかからないので妊婦さんが喜ぶのであれば導入を決める産婦人科も増えてくると思われる。手軽さ感というのも大きな価値になっていよう。
「子どもの描いた絵から立体模型を創り出すサービス」は、まさにデザイナー的な発想だと思う。子どもの描いた絵は何とも言えない「味」があるが、それをデザイナーのデザイン力を生かして立体化し、フィギュア化している。一般人にはできない芸当であるが、個人的に子育て中なので私の娘が書いた、本人いわく「ペンギン」の「ペロちゃん」を立体化してみたい(笑)。
どちらの場合でも、うまく利用シーンを提案し、3Dプリンターの価値を高めている
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