会社員の最大のリスクは「上司」――なぜ?仕事をしたら“10年後のサラリーマン”が見えてきた(後編)(2/4 ページ)

» 2013年03月20日 00時00分 公開
[土肥義則Business Media 誠]

藤原:そう思ってもいいでしょうね。“上司運”は本当に大切ですから。

 上司リスクをヘッジするためには、どうすればいいのか。現在働いている会社を山に例えると、サラリーマンはその山に登っています。そこでひとつの山を登るのではなく、左または右にある山にも登っておく必要があるのです。

 どういうことかというと、例えば、子どもが生まれて、教育に興味がある人は学校の行事などに参加してみてはいかがでしょうか。奥さんにPTAを任せるのではなく、自分がやる。またNPOなどに参加して、学校をサポートする。このほかにもテニスのコミュニティなどに参加して、会社と違うことをしてもいい。

 会社という“単線”ではなく、会社以外でいろいろなことをやる。つまり、“複線”でいくつかの山を登ってみてはいかがでしょうか。30代では3つ、40代では4つ、といった感じで。会社という主軸があって、そのほかにもいろいろやっていると、仕事になにかが返ってくることがあるんですよね。

 前編でもお話しましたが、これからの時代は「情報編集力」が必要になってきます。ひと昔前のように「(上司に)自分を出世させてください」とお願いするのではなく、上司に自分の情報編集力を見せて、引き上げてもらう。そういう意味でも、単線的な人生ではなく、複線的な人生のほうがいいのではないでしょうか。人生80年で、ひとつの山(会社)を登って終わり……というのはもったいないと思うんですよね。

ひとつの山(会社)を登って終わるのではなく、違う山を登ることも大切(写真と本文は関係ありません)

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