なぜ「のどごし〈生〉」のプロレスCMにグッとくるのか? 担当者に“裏話”を聞いた仕事をしたら“人の夢”を実現できた(5/8 ページ)

» 2013年03月27日 08時01分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

試合終了後の雰囲気

土肥:試合終了後はどのような雰囲気だったのでしょうか? 厳しく指導されたカズさんは「よくやった」といったねぎらいの言葉はあったのでしょうか?

山田:試合が終わってからインタビューをしたのですが、カズさんは涙を流されていました。「(寺島さんは)1カ月間半も、よくがんばったね」といったことを話されていました。カズさんの涙を見て、制作スタッフも“もらい泣き”していましたね。

 また試合が終わってから、寺島さんの控え室に行きました。「ありがとうございました」とお礼を言いに行ったところ、このような言葉をいただきました。「夢をありがとうございます」と。それを聞いたとき、鳥肌がたちました。自分も「少しはいい仕事ができたかな」と思った瞬間ですね。

土肥:「夢をありがとうございます」ですか。いい言葉ですね。このCMを見て、なぜ自分がグッときたのか。山田さんの話を聞いていて、なんとなく見えてきました。CMはドキュメンタリー形式で進み、その中に「友情」と「努力」が詰まっていて、最後に「夢」が実現する。その3つに、心を奪われた人が多いのではないでしょうか。

 次に3月から放送されているバンド編の話も、ちょこっと聞かせてください。

 このCMでは学生のころにバンドをやっていたマチコさんが、もう一度バンドを結成して、中野サンプラザでアルフィーと“共演する”というストーリーですね。マチコさんが昔のバンド仲間に声をかけられたところ、セイコさんが参加されました。撮影当日に向けて、2人はどのくらい練習されていたのでしょうか?

山田:練習を始めたころは精神的にきつかったようで、「やめたい」とおっしゃっていました。昔の勘を取り戻すのが難しかったことと、お2人とも働きながら子育てをされているので、練習する時間がなかなかとれなくて、悩まれていました。

 家事が終わって、21時ごろにスタジオに入って、練習。それを見ていたスタッフたちも「大丈夫かな」と心配していました。ハラハラしていたのですが、1カ月ほど練習すると、ものすごく上達されました。

 またアルフィーさんとの共演が決まって、高見沢さんからのビデオメッセージをもらったりしたことで、さらに練習に力が入ったようです。

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