本連載は、日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさん執筆の書籍『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』『30秒英語プレゼン術 エレベーター・スピーチでビジネス英語のレベルが一気に上がる!』『打ち合わせから出張まで ネイティブに伝わるビジネス英語 ワンランクアップ編』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
――あなたは残念な英語になっていませんか? ビジネス英語では、日常英会話よりもさらに、伝えたいことが正確に、はっきりと伝わることが大切です。
でないと、思わぬ誤解から、仕事が失敗に終わったり大きな損失を出してしまったり、相手を怒らせてしまう可能性があるのです!
しかし、実際のビジネスシーンでは「使ってはいけない表現」を使ったり、「誤解されやすい表現」を使ったり………。残念なビジネス英語が飛び交っています。そして、そのことに気付いていないのは話している本人だけだったりします。
書籍では、使ってはいけない表現と、ネイティブに「ちゃんと伝わる」表現を紹介しています。
日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさんによる連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」。第18回は商品の受注・発注時によく使われる会話、フレーズを紹介していきます。
→連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」バックナンバーはこちら
まずは、意味は似ていますがネイティブには伝わりにくい表現から。
Be careful.は場合によっては「バカなことをしないで」のようにも聞こえます。Youに対して使っているだけに、言われた相手にとっては気持ちのよい言葉ではありません。
Let's focus.であれば「集中しましょう」すなわち「気を引き締めましょう」ということになります。これも自分を含めて気を付けましょうということになるので、問題のない言い回しになります。
Just go ahead ……の場合のjustが「黙って(つべこべ言わずに)やりなさい」のように聞こえます。Just try.は「黙ってやってごらんなさい」。また、なかなか宿題に手をつけない子どもや生徒に対して親や先生がJust do your homework.と言えば「黙って宿題をやってしまいなさい」と言い聞かせる言葉になります。Let's ……であれば「一緒に」という意味が強調されます。
私生活ではもちろんのこと、特にビジネスの場では時間の誤解は大きな損失を招きかねません。誤解はしばしば発音から生まれます。13 thirteenと30 thirtyもその1つです。日本人が不得意とするthとrが続くために、不明瞭に聞こえる場合が多くあります。
thirteenと言うときthirTEENのようにTEENを強調すれば大丈夫でしょう。また24時間表記は米国ではmilitary time「軍隊時間」と言って不慣れな人は多くいます。16:00は4:00、あるいは4:00pmで。25:00などと聞けばネイティブは目を白黒させてしまいます。もう1つ日本人独特の言い回し「上旬」「中旬」「下旬」は、英語ではthe first/second/third/fourth week of the month「〜月の第〜週」と表現しましょう。
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