「ネット選挙で政治は変わるか」ニコニコ超会議2で議員7名が討論会iPhoneを本会議場に持ち込んだら怒られた(3/4 ページ)

» 2013年04月30日 15時50分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

ネット選挙、次の展開は?

ドワンゴ取締役の夏野剛氏

 討論会中、多くの登壇者から何度も出ていたのが「今回のは始めの一歩に過ぎない」という言葉だった。

 「(ネット選挙が解禁になり初の選挙となる次の参院選では)大変な目にあった候補者とか、見るに堪えない誹謗中傷とか、いろいろな問題点が出てくると思う。しかしそれは『そういうものなんだ』と飲み込んでほしい。そういった問題点を挙げて、抵抗勢力が針小棒大なことを言って反論してくるだろう。でもそれを飲み込んで、ここにいる人たちにはがんばってほしい」(夏野氏)

 「インターネットで党を作った国がある。ハンガリーがそうだ(注:「インターネット民主党」のこと)。また、エストニアでは2007年からネット投票が実現されており、こういう国と比べると日本はまだまだ遅れている。ネット選挙解禁はあくまで始めの一歩。今回の公職選挙法改正案では、ネット投票を将来の検討事項とすることを付帯決議として盛り込んでいる」(松田氏)

 「今回の法律成立を受けて、何をやるか? が大切。誹謗中傷や炎上など、大変なことになるだろう。自民党ではtruthチームという、炎上対策チームを作ったので、ノウハウを貯めていく。あと、本人の人となりが伝わる動画をたくさん発信していこうと思っている。ネットの中の声や情報を分析するのが大切。自民党に対して、また候補者に対しての声を分析していく。思いついたことはなんでも実現していきたい」(平井氏)

討論会が行われた「超言論コロシアム」ブース

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