“脱モノづくり”路線は吉と出るのか――ソニー、取締役に生え抜き技術者ゼロの波紋(2/2 ページ)

» 2013年05月10日 17時04分 公開
[ZAKZAK]
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 原田氏は米アップル日本法人社長を務めた経験を持ち、ソニーの弱点とされるマーケティング分野の専門家だ。

 ただ、このところのマクドナルドの商品・サービス戦略は迷走し、業績も悪化している。「原田氏はマックの経営者で終わりではなく、次のステージも考えている。ただ、いま他社の取締役をやっている場合か、と言われかねない」(関氏)

 伊藤氏は米ツイッターなどに出資するインターネット企業のデジタルガレージを創業、ニューヨーク・タイムズの社外取締役も務めるなどネット業界では世界的に有名な人物。このほか、アップルのソフトウエア部門からソニーに転じていたティム・シャーフ氏も取締役候補となる。

 マーケティングやIT、ソフト重視が鮮明となっているが、前出の関氏はこう指摘する。

 「ソニー社内のエンジニアが、これを前向きにとらえることができればいいが、自分たちの立場がそんなものかと不満を持つようになれば、平井社長の求心力にも不安が出てくるだろう」

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