特に団塊ジュニア以降「友だちのような親子関係が生まれている」と言われていますが、グラフだけ見ると、徐々にそれへの支持は落ちているようです。
また「友だちのような夫婦関係」も団塊の世代が生み出したニューファミリーを中心に言及されましたが、これも数字的には落ちています。
こうした数字をやや乱暴に捉えると、友だちのようでない親子や夫婦関係を生活者は支持し始めているのかもしれません。上下関係がはっきりしない、お互いフラットで水平な親子関係や夫婦関係よりも、親と子、夫と妻、それぞれの立場がはっきりした関係を求める気持ち。それは亭主関白とかかかあ天下といった上下がはっきりしているのではなく、お互いが家庭の中できちんと役割を持ち合う、その明確さと考えられます。
「夫(お父さん)は外で仕事をして、休みの日も家でゴロゴロ」――ではなく、家の中でも妻(お母さん)と家事や子どものことなどを対等に分担しながら、きちんとコミットメントする。そんな新しい父親像、母親像が求められているのかもしれません。そうなった時に、父母への贈り物や尊敬の気持ちがどうなっていくのか。その時まで生活定点の調査を続けてみようと思います。
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