森本千賀子(もりもと・ちかこ)
1970年生まれ。1993年、リクルート人材センター(現社名・リクルートキャリア)入社。設立以来の累計売上実績は社内トップ。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、常にトップを走り続けるスーパー営業ウーマン。企業と求職者のニーズを見事にマッチさせる課題解決力、コーディネート力に定評がある。
森本さんは新卒でリクルート人材センター(現社名・リクルートキャリア)に入社。正社員として人材を採用したい企業と転職を希望するビジネスパーソンの、両者の希望に基づいてマッチングサービスを提供するという業務内容の会社にて法人向け営業職としてスタート。以来20年間、トップの業績を上げ続けている。その過程で、人生のターニングポイントともいうべき、結婚、出産というライフイベントを経験。2人の子育てをしながら「プレイングマネージャー」も務めてきた。
現在は、リクルートエグゼクティブエージェントに在籍し「“意志”ある経営者の人材マーケットを創造し、日本を根底から元気にしていく」という経営理念のもと、経営幹部層に特化した採用支援および転職支援を行っている。(取材・文:荒尾宏治郎 撮影:しだらまさひろ)
編集部 これまでさまざまな会社を見てこられた中で、森本さんが「良い会社だな」と感じる会社には、どんな特徴がありますか?
森本 その人に社員として入社していただくと決めたからには「家族、仲間として一緒にやっていこう」という姿勢がある会社は概して良い会社ですし、活気があるように感じます。そうした会社はスタープレーヤーがたくさん育っているというよりも、掛け算の組織になっています。
編集部 「掛け算」とはどういった意味合いでしょうか?
森本 5人いたら、その5人が躍動している組織です。1+1が結果として5になるのではなく、個人が掛け算となって10や20になり、強い組織力につながっている企業ですね。
編集部 どうすれば、そういった組織を作れるのでしょう?
森本 やはり、会社が社員のことを第一に考えることですね。「家族」「仲間」という意識で人材を活用、育成しようとする姿勢が大切です。その部分に投資や時間をかけている会社は掛け算の組織といえます。成長が形となって見えている会社に多いです。
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