2011年の東日本大震災以降、需要を伸ばし続けているミネラルウオーター市場。矢野経済研究所のまとめによると、底堅い需要に支えられ今後も堅調に推移するようだ。
矢野経済研究所では、2012年度の市場規模を前年度比101.8%増となる2495億円と推定。これは飲用だけでなく家庭内調理用の生活水としての需要が増加傾向にあることから堅調に推移したものとみられる。ただし、2013年度にはこうした動きも一段落し、前年度比99.4%の2480億円に微減。2014年度は同100.4%の2490億円と横ばい傾向に推移しそうだ。
同研究所は、ミネラルウオーター自体は差別化の難しい商品であり、価格競争に陥っていると指摘。小型容器に注力することで全体の利益確保を目指すメーカーも存在する。
また、味覚の差別化も難しいことから商品特性が十分に提案できていない状況も指摘。採水地や環境配慮といったイメージ訴求を行う商品が増えているものの、付加価値を際立たせるのは困難だという。
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ミネラルウォーターでご飯を炊く、味噌汁を作る――震災前後で意識変化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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