土肥: 次に沿岸部はいかがでしょうか?
長谷部: データを見る限り、観光客の数は少ないですね。NHKの連続ドラマ小説『あまちゃん』の効果で、「久慈」は一躍人気スポットになりました。ただデータをみると、青森県から来ている人が多く、久慈から他のエリアへの周遊があまりないんですよね。来年以降、いわゆる“あまちゃん効果”が薄れてくると、厳しくなることが予想されます。
周遊パターンで最も多いのは「平泉と猊鼻渓」、次に「平泉と花巻温泉」。周遊パターンで見ても、沿岸部を訪問する人は少ない。7位になって、ようやく「平泉と奇跡の一本松」が出てきます。岩手県への宿泊客を増やさないと、沿岸部を訪れる人はなかなか増えないでしょう。
土肥: 震災復興のことを考えると、沿岸部に多くの人が訪れるほうがいいのでしょうが、現状はまだまだ厳しいということですね。次に、宮城県と福島県での“観光客の動き”を教えていただけますか。
長谷部: 分かりました。
(次回、12月18日掲載予定)
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