経営者&人事担当者が書きがちな「ダメブログ」の共通点サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(2/4 ページ)

» 2014年01月27日 09時58分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

企業の採用担当者が書きがちな「ダメブログ」の共通点

 企業の採用担当者や社長がブログを書いているというケースは、イマドキ珍しくもなんともありません。ごく普通のことといってもいいでしょう。しかし「人を採用するためのブログ」という視点で考えると十分ではない、それどころかマイナスなブログのほうが多いのが実態です。

 まずは、採用担当者のブログにおける『駄目なポイント』を列挙してみましょう。

  1. 職場の雰囲気を伝えるエントリーが「和気あいあい」推しオンリー
  2. 独り語りをしていて「情熱」や「意欲」、「人のつながり」は大事だ、といった話ばかり
  3. 世の中の『採用に関する都市伝説的な話』を勝手に解説している

 実はこれ、採用担当者の書くブログにありがちな典型例です。1つ目は「ウチはこんなにフレンドリーだから」と表現をしたいのか、職場の一角でちょっとおどけた従業員たちの写真に、仲間という言葉が添えられがちです。2つ目は、自分の思いを熱く語ってしまって、企業が掲げているビジョンなのか、個人の野望を開陳しているのか、まるで分からなくなってしまいます。

 採用担当者の多くは、自社の採用は知っていても、他社の採用に関してはそれほど詳しく理解しているわけではありません。そもそも人を採るという行為に対して、コレだ!という正解はないのです。だからこそ、都市伝説的なことが流布してしまうのですが(同時にこのコラムも正解ではないという自己矛盾も起きてしまうことを承知しています)。ご高説を垂れてしまいがちです。

 さらにあと2つ、続けましょう。

  1. 自社の業務内容について、自社のWebページに書かれた内容の域を出ていない
  2. 告知や募集ばかりで、そもそも読むべき内容がない

 採用担当者が行う情報発信の多くは、求人を想定して、その応募者に向けられています。当たり前のことですが、その前提を忘れてしまっている採用担当者も少なくない。自社の情報発信を網羅的に把握していて、それぞれの媒体特性を理解していれば、上記のようなことは起こりません。

あなたの会社の採用担当者ブログは大丈夫ですか?

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