人の結婚を笑っても意味がない、ので止めておけ古田ラジオの「婚活を攻略するための10の方法」(2/3 ページ)

» 2014年02月18日 08時00分 公開
[古田ラジオ,Business Media 誠]

正解を探そうとすると失敗する

 多くの人は、他人の結婚生活や家庭生活に対して過剰なほど興味を持っています。テレビをつければ芸能人の結婚・離婚の話題は尽きません。もちろんテレビだけでなく、新聞・雑誌・ネットなど、多くのメディアは「あなたの結婚生活は正解ですか?」と問いかけてきます。そんな脅しのような報道に接していると、私たちはまるで結婚生活に何かの“正解”があるかのように錯覚してしまいます。

 しかし、家族のありように正解はありません。自然な恋愛を経て結婚しても不幸なことはあるし、金目当ての女性と結婚しても幸せなこともあります。「イケダンと結婚したらいちいち干渉してきてウザい」なんてこともあるでしょう。そして、参考になるようなロールモデルはどこにもありません。

 「家族のありよう」は自分たちで決めるしかないのです。これまでの連載で見てきたとおり、結婚というのは今や誰でもできるものでも、待っていればそのうちに周囲がお膳立てしてくれるものではなくなりました。

 それなりに苦労して、努力しなければ、結婚はできません。「婚活は地獄だ」という言葉は婚活経験者にとって、決して大げさではありません。

 昔は、定職にさえ就いていれば、ほとんどの男性は結婚できていました。ですが、今は、家事もできて育児もできて、しかもカッコよくなければいけません。そして、婚活という“地獄”をくぐりぬけなければ結婚できない。それが本当に良い状況なのでしょうか。

 ここまで婚活が大変になると、途中で結婚を諦めたり、そもそも結婚しようとしないという人たちもたくさん出てくるでしょう(関連記事)。その人たちにとって婚活は「やるだけムダ」ということになります。

 一方で、「婚活は自然な恋愛じゃないから止めておけ」という人たちもいます。彼らは、心のきれいな男女が自然に出会って恋愛して結婚するのが「自然」で、それ以外の出会いは「不自然」だから止めろ、という意見です。

 また「35歳までに」「共稼ぎで」「夫は家事もできて」「だめんず(ダメな男性)でなくて」など、「婚活本」の言うことを過度に信用すると、どんどん結婚のためのハードルが上がっていきます。これでは、バブル経済時に“正解”だった「結婚して専業主婦の妻になり、35年ローンで家を買ってもらう」というのが、単に「共稼ぎ・イケダン・妊活」に置き換わっただけです。彼女らには確固たる「家族のありようの正解」があって、その正解に従わないといけないと考えています。ですが、そうした“正解”はすでになくなってしまいました。

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