では、どうしたらいいのでしょうか。それは正解を見つけるのを止めることです。
家事にしろ、仕事にしろ、どちらも得意・不得意があります。それをまったく無視して、女性は必ず家事をしなければいけないとか、男性は必ず仕事をしなければいけない、と考えることはお互いに不幸になります。仕事ができない男性や家事のできない女性がいる、ということを我々は認め、彼ら、彼女らが自分なりに生活していくしかありません。
例えば、「家事は2人で平等に負担すべきだ」という正解を自分の家庭に当てはめて家事をしない夫にイライラするよりも、家事は自分でやってしまって夫には他のことを負担させたほうがはるかに効率的。夫が家事をしないのは問題ですが、できないことは仕方がないですし、世の中にはどれだけ頑張ってもできないことはあります。
私も、ここ3年くらいで、料理はずいぶん上達しましたし、洗濯や掃除はなんとか人並みにはこなせるようになりました。でも、妻にどれだけ言われても、私はいまだに掃除が苦手。ただ、私は掃除ができなくても他のことで埋め合わせればいいと思っています。「家事は2人で平等に負担すべきだ」という正解は自分たちが取れる選択肢を狭めることになるのではないのでしょうか。
ありもしない“正解”を追い求めて、無理矢理自分の家庭に当てはめようとするよりも、自分や家族が一番うまくいく方法を探すほうがずっと大切なことなのではないのでしょうか。毎日「離婚するよ?」と言われる日々が幸せなのかどうか、それを決めるのは私自身なのですから。
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