「結婚? いまは考えられないけど、そのうちなんとかなるよ」と思っていたのは20代後半。そして30代半ばにもなれば、どうもうまくいかない自分に気づく。「あれ? どうして彼女ができないんだろう。同級生は次々に結婚しているのに……」と。
「婚活」というキーワードは、いまだによく耳にする。会社の女性には声をかけにくいし、飲み会に参加しても、なかなかうまくいかない。こうした経験を何度も繰り返すことで、自信を失っている人もいるのではないだろうか。
しかし、あきらめてはいけない。ひとりよがりになるよりも、ここは戦略を練ったほうがいい。そこで結婚相談所でマーケティングを担当していた西口敦氏に、“恋愛力”をつけるヒントをうかがった。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。
西口敦(にしぐち・あつし)
戦略コンサルタント/西口敦事務所 代表取締役
金融(長銀、UBS、アメックス)、外資戦略コンサル(BCG、A.T. カーニー)、オーネットのマーケティング部長を経て現在。コンサルティング、企業研修などの講師に従事する傍ら、婚活関連のメディア露出や講演なども行う。著書に『普通のダンナがなぜ見つからない? 』(文藝春秋)がある。
西口:ところで土肥さん。よく女性は「普通の男性を紹介してください」と言ってきますが、“普通の男性”って、どのくらいいると思いますか?
土肥:うう……。いきなり難問ですね。普通なので半分、いや、その半分の25%くらいでしょうか?
西口:残念。答えは0.8%。
土肥:そ、そんなことはないでしょう! 少なくとも自分は普通……。
西口:女性が求める「普通」って、いろいろあるんですよ。「普通に会話ができる」「普通のルックス」「普通の身長」「普通に清潔感がある」「普通のファッションセンス」「普通の学歴」「普通の年収」――。
1つ1つの普通の確率が50%だとして、この条件をすべて満たす人は少ないんですよ。下の計算式を見ていただけますか?
普通の会話50%×普通のルックス50%×普通の身長50%×普通の清潔感50%×普通のファッションセンス50%×普通の学歴50%×普通の年収50%=0.8%
もちろん偏差とか独立事象とかは無視した乱暴な計算ですが、ここでのポイントは、女性は1つも譲れないということ。どの項目もすべて普通という人は、とても少ないということです。
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