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» 2012年04月26日 08時02分 公開

なぜ“普通のオトコ”は、なかなか見つからないのか?仕事をしたら“恋愛のナゾ”が解けてきた(1)(4/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

気持ちが振り子のように振れている

土肥:全体的に女性よりも男性のほうが、結婚に対する意識って薄いですよね。「結婚? まだいいかなあ」という男性は多い。

西口:ですね。男性で多いのはこのような声です。

 「仕事は今が勝負どき。落ち着いたら、考えよう」「収入増は、昔のようには期待できない。家計に取られてそのうえ小遣い制なんて絶対イヤだ」「ネットでも他でも、趣味や娯楽は時間が足りないくらい種類がある」「1人でも、コンビニがあるから不自由しない」「あせるのは、カッコ悪い」――。

 その一方で「結婚したい」という気持ちもあるんです。

 「でも、一生一人って、どうなのかなと思うことがある」「『つらいな』と感じたとき、支えてくれる相手がいるといいな」「子供を持って一人前、という気もする」「世の中に取り残されている感じ」――。

 多くの男性は「結婚はまあいいかなあ」という気持ちと、「結婚したい」という気持ちは、“振り子”のように振れるんですよ。

 また季節要因もありますね。私はオーネットという結婚相談所でマーケティングの仕事をしていましたが、結婚したいと思う男女からの資料請求が届くのは何月が一番多いと思われますか?

土肥:うーん。何月だろう?

西口:「秋」と答える方が多いですね。なぜなら、秋という季節は、人の気持ちを寂しくさせそうだから。また「12月」と答える人も多く、その理由として「クリスマス前に盛り上がりたいから」を挙げますね。ただオーネットだけでなく、多くの結婚相談所では、12月は“閑散期”。資料請求はほとんど来ません。なぜだと思いますか?

土肥:うーん。12月に資料請求を送っても、クリスマスには間に合わないと思っているのかなあ。

西口:12月って、ものすごく忙しいですよね。仕事は忙しく、夜は忘年会の予定で埋まっている。人間というのは寂しくならないと「結婚しよう」とは思いません。なので12月に資料請求はほとんど来ないんですよ。

 年末の仕事納めが終わる。ふと、ヒマになる。そこで「あれ? オレって、年末年始ひとり?」ということに気づく。

 そして実家に帰る。親に「早く、結婚しなさいよ」「孫の顔が早く見たいわ」などと言われる。

 正月。年賀状が届く。年賀状には「結婚しました」「子供が生まれました」と書かれ、幸せそうな2人または子供を抱いた写真が付いている。

 そこで「オレ、遅れたかな」といった感覚をもつ。初詣に行ったときに「今年は、結婚するぞ」と願う。そして、結婚相談所に資料請求を送るんですよ。

 2005年と2010年の国勢調査を比べると、20代後半から30代前半の独身率は横ばいか微減でしたが、30代後半以降で大幅に増えています。この5年間というのは「婚活ブーム」があったのにもかかわらず、独身の数がほとんど減っていません。

 また生涯未婚率もどんどん上昇していますね。生涯未婚率というのは50歳時点で一度も結婚したことがない人を示す数字で、2010年時点で男性は20.2%、女性は10.7%。5年前と比べると、男性は4.8ポイント、女性は3.9ポイントも上昇している。

未婚率の推移(出典:社会実情データ図録)

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