コンビニで展開されるキャンペーンが、つまらない理由ご一緒に“おでん”いかがですか(3/4 ページ)

» 2014年04月15日 08時00分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

スピードくじはやめてほしい

 そんなカネのかかっていないキャンペーンがあるから、本部も店も力の入れ加減にムラができるのだと考えている。それどころか店側は、キャンペーンによっては「めんどくせえなあ〜」と感じることがある。

 例えば、スピードくじ(例えば1000円ごとに1枚、商品引換券や抽選券を引けるもの)はやってほしくない。というのも、対象品の品ぞろえが少し面倒だからだ。普段あまり売れない商品が対象品になっていれば、なおさら大変だ。しかも、1個の当たりに対して2個以上の仕入れを行なわなければならないことがある(最低ロットが決まっているため)。そうなると、店側は「おいおい、残った商品どうすんだよ。売れないぞ」と不満が増幅する。

 キャンペーンを展開することによって、店側は「面倒」と感じるかもしれないが、我慢できることもある。それによって、売り上げがアップしたら、流した汗も報われるからだ。しかし、多くのお客さんはこう考えているのではないだろうか。「くじを引くために、普段より多く買い物をするかって? そんなことしないよ」と。

 もちろん、当たり商品を手にしたいがために、普段よりも多く買い物をする人もいる。くじを引いて、当たればいいが、ハズレを引いたら当然ヘコむ。当たりよりもハズれのほうが多いので、多くのお客さんがヘコんで店を去っていくのだ。

ファミリーマートでは「ニコニコ超会議」のレシートキャンペーンを展開(出典:ファミリーマート)

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