そんなカネのかかっていないキャンペーンがあるから、本部も店も力の入れ加減にムラができるのだと考えている。それどころか店側は、キャンペーンによっては「めんどくせえなあ〜」と感じることがある。
例えば、スピードくじ(例えば1000円ごとに1枚、商品引換券や抽選券を引けるもの)はやってほしくない。というのも、対象品の品ぞろえが少し面倒だからだ。普段あまり売れない商品が対象品になっていれば、なおさら大変だ。しかも、1個の当たりに対して2個以上の仕入れを行なわなければならないことがある(最低ロットが決まっているため)。そうなると、店側は「おいおい、残った商品どうすんだよ。売れないぞ」と不満が増幅する。
キャンペーンを展開することによって、店側は「面倒」と感じるかもしれないが、我慢できることもある。それによって、売り上げがアップしたら、流した汗も報われるからだ。しかし、多くのお客さんはこう考えているのではないだろうか。「くじを引くために、普段より多く買い物をするかって? そんなことしないよ」と。
もちろん、当たり商品を手にしたいがために、普段よりも多く買い物をする人もいる。くじを引いて、当たればいいが、ハズレを引いたら当然ヘコむ。当たりよりもハズれのほうが多いので、多くのお客さんがヘコんで店を去っていくのだ。
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