ドコモ&auの夏モデル発表がきっかけで、「格安SIM」を本気で運用する気になってきた半径300メートルのIT(2/3 ページ)

» 2014年05月19日 18時10分 公開
[宮田健,Business Media 誠]

「格安SIM」の登場で、シンプルさを求める人にも選択肢ができた

 複雑怪奇な料金体系、そしてオトクではあるけれど精神的に疲れるMNP+機種変更……こういうキャリアビジネスとはできれば距離を置きたいところ。その点、最近面白くなってきたのは「MVNO」と呼ばれる事業者です。いわゆる「格安SIM」として販売されているもので、誠 Biz.IDでも格安SIMを活用する連載がありました。

 従来は格安SIMといえばデータ通信用が主流でしたが、最近はドコモの端末であればIIJmio「みおふぉん」(参照リンク)日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」(参照リンク)ビックカメラで買える「BICSIM」(参照リンク)イオンで買える「イオン音声通話SIM」(参照リンク)「So-netモバイルLTE」(参照リンク)といった通話可能な格安SIMが増えており、豊富な選択肢があります。

 auのスマートフォンでも、ケイ・オプティコムの「mineo」という通話+LTEの格安SIMサービスが使えるようになりました(参照リンク)

日本通信では、ヨドバシカメラ、Amazon、イオンなどで販売されている音声通話可能な格安SIMを販売
ビックカメラで買える「BICSIM」の料金体系

 これらの格安SIMはいずれも月額1000〜3000円台とリーズナブル。通話ができるSIMの場合は1年縛りのものも多いですが、通信キャリアの2年縛りに比べたらずっと自由です。また、料金体系もシンプルですし、サービスカウンターで長時間待たされた上に不要なオプションサービスを無理やり付けられてしまう……といったストレスとも無縁です。

 日本のMVNO陣営にはすでにある程度の歴史もあり、値段だけでなく技術力の差も出始めてきました。スペック表で見るとどのSIMもあまり変わらないように見えますが、例えば速度制限があったとしても、IIJ mioのように3秒間だけは制限をかけず、遅く感じないように調整している例もあります。

 ドコモ系の格安SIMサービスであれば、今持っているドコモのAndroidスマートフォンで使えます。iPhoneもAppleストアに行けばSIMロックフリーの端末が買えるようになりました。スマホの主な使用目的がSNSや通話、LINE程度なのであれば、次はもう既存キャリアと契約せず、MVNOの格安SIMでもいいかも、と思い始めています。

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