2014年は、冬季オリンピックとサッカーワールドカップという、2つの大イベントが開催された。このようなスポーツの大会は、国民が一体感を発揮することが多いが、どのくらいの人が日ごろから、日本人としての誇りや意識を持っているのだろうか。
日本人であることに誇りを持っている、と答えたのは88.6%。もし生まれ変わっても日本人になりたい、と答えたのは89.4%。いずれも8割を超えていることが、オウチーノ総研の調査で分かった。「誇りを持っている」と答えた人を年代別にみると、20代が80.2%、30代が82.9%、40代が91.9%、50代が92.4%、60代が95.6%と、年代が上がるにつれて上昇。60代にいたっては95%を超えるなど、多くの人が日本人であることに誇りを持っていることがうかがえた。
生まれ変わっても日本人になりたい、と思っている人はどのくらいいるのだろうか。「なりたい」と答えたのは89.4%、「なりたくない」は10.6%だった。
「生まれ変わっても日本人になりたい」と答えた人に、その理由を聞いたところ「治安、安全性」(64.6%)がトップ。次いで「食」(43.4%)、「国民性」(36.4%)、「四季」(27.1%)、「自然」(16.3%)と続いた。「治安・安全性」と答えた人からは「犯罪が少なく安心して暮らせるから」「テロや戦争が日常的に起こっていないから」といった声があった。「食」と答えた人からは「和食は世界に誇れる食文化だと思うから」「安全に生ものが食べられるし、水に困ることがないから」などの意見があった。
一方、「生まれ変わっても日本人になりたくない」と答えた人に、その理由を聞いたところ「政治」(26.3%)を挙げる人が最も多く、次いで「国民性」(24.6%)、「経済」「社会保障」(いずれも20.3%)だった。「政治」と答えた人からは「政治家は信用できないから」「金持ち、官僚が優遇されているから」といった声があった。「国民性」に関しては「遠慮がちで意見が言えないから」「一方的に偏り、特異性を認めないから」などの意見があった。
インターネットによる調査で、20〜69歳の男女1115人が回答した。調査期間は6月17日から19日まで。
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