ミドリムシがクルマを走らせる? “夢の燃料”ができる日仕事をしたら“軽油”ができそう(前編)(6/6 ページ)

» 2014年07月09日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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残された時間

土肥: 「ミドリムシ100%」燃料の開発はどのくらい進んでいるのでしょうか? (取材日は7月1日)

――ここで、広報のYさんが割り込んできて。

広報Yさん: 今は富士山に登ろうとしているところですね。富士山のふもとから登り始めて、すぐに登頂できるかもしれません。

鈴木: うっ……(汗)。

土肥: ちょ、その言葉は、研究者の鈴木さんにとってプレッシャーになるのでは(笑)。

広報Yさん: あ、いや、その……富士山にまだ登っていないというと、可能性がゼロみたいじゃないですか。そういう意味で……その……(シドロモドロ)。

土肥: 2018年までに、新しい燃料を開発するそうですね。残された時間は、長いですか? 短いですか?

鈴木: 研究する時間としては、十分だと思っています。ただ、同時に実用化を見据えて、なるべく安く大量に作る方法を開発しなければいけません。

土肥: 「1リットル=500円」では、使ってくれませんよね。ガソリン価格に近くなって、ようやく「ミドリムシは日本で作っているらしいので、ちょっと使ってみようか」となるのでは。多くの人に使ってもらうには、今の軽油価格に近づかなければ難しいでしょうね。

鈴木: ガンバリマス。

土肥: ミドリムシの油から作られた軽油が普及すると、どんな世の中になるのでしょうか。未来の話も聞かせていただけますか?

鈴木: はい。

つづく

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