自分で言うのもおかしな話ですが、私のような数字の専門家でもこのような読み違いは珍しくありません。優秀なアナリストたちが日経平均株価や為替レートを読み切れないことからも、ニュースに対して正しい分析を行い、将来を予測することは非常に難しいものであることが分かります。
一方で、スピード重視の現代社会では、専門家の見解をその都度聞くことはコスト面でも時間的にも望ましくないわけですから、ある程度の分析眼が必要になっています。その分析眼を磨くには、とにかく自分なりに分析し、そして振り返ることです。
ニュースが紙媒体だけでなく、ネットで見られるようになったことで、過去の記事を検索することはとても簡単になりました。しかし最近は、いわゆるキュレーションツールなどの活用が盛んになり、ニュースを「流し読みするだけ」という人も随分多いのではないかと思います。
キュレーションツールも、自分に身近なニュースを見逃さないためにはとても有用です。ですが、だからと言ってそれだけに甘んじるのではなく、自分なりの「振り返り」の習慣を併せて身につけていただけたらな、と思います。
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