万引きだけではない! 今、コンビニで起きている“問題”ご一緒に“おでん”いかがですか(4/5 ページ)

» 2014年09月02日 00時01分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

コンビニでの不法投棄

 コンビニでは万引き以外にも、さまざまな問題に悩まされている。そのひとつが、不法投棄である。ご存じのとおり、コンビニのゴミ箱や駐車場には、さまざまなモノが捨てられる。本来、家庭用のゴミは、自治体のルールに従って処理しなければならない。なぜコンビニにゴミを捨てるのかというと、決められた日時に、決められた場所で、決められた通りに、捨てるのが面倒だからだろう。ローソンからは「ウチは『ホットステーション』であって、“ゴミステーション”じゃない」という嘆き声が聞こえてきそうだ。

 コンビニに捨てられるゴミの中で、家庭用ゴミはまだマシ(だからといって捨てることを容認するわけではない)。大型駐車場を備えている店では、ソファーや食器棚などが捨てられることも。

 最近、問題になっているのが自転車だ。盗まれた自転車が放置されているのではない。壊れた自転車や引っ越しで不要になった自転車が、頻繁に捨てられているのだ。

 防犯ステッカーの付いている自転車なら警察が引き取ってくれるが、付いていない自転車は持っていってくれない。かといって、放置されたからといってすぐに処分するわけにもいかない。ある一定期間放置されていることを、告知とともに写真などで証明しておく必要があるのだ。

 今の時代、1万円を切る自転車がたくさんある。面倒な手続きをして、正規のルートで捨てるより、コンビニに捨てたほうが楽チンと考えている人がいるのだろう。そして、もし警察に見つかったら「盗まれたんだ」という言い訳をする。卑劣な行為だ。

 中には、駐輪場代わりに使う輩もいる。マンションなどでは、駐輪代を徴収するところがあるので、そのお金を節約するためにコンビニを“利用”しているのだろう。夜、放置されている自転車が、昼にはないということはよくあること。逆に、駅前の店舗では、駅周辺の駐輪場を使わず、コンビニを駐輪場代わりに“利用”する人も少なくない。

コンビニの駐輪場に自転車を不法投棄する人が増えている(写真はイメージです)

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