インタビュー
» 2014年09月24日 08時00分 公開

どんな人が向いているの? 葬儀会社で働く人が感じる壁仕事をしたら“葬儀を安く”できた(後編)(4/5 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

1分の1の葬式でなければいけない

土肥: 霊前の前に、故人が好きだったモーニングセットを置くことは、オリジナル葬儀になりますね。

冨安: ですね。今後、「私たちのお葬式はどのようにしてくれるの?」という人が増えてくると思っています。葬儀会社としては、臨機応変にその人に合った葬儀をしていかなければいけません。

 年間1万件の葬儀を行うようになっても、1万分の1の葬式ではダメなんですよ。1分の1の葬式を1万回行わなければいけません。家族構成も違うし、友人・知人も違うし、そもそも同じ人間(故人)なんていません。すべて違うのに、お葬式だけ他人と同じというのはおかしい。これまでの葬儀会社は「あなたの宗派は日蓮宗ですね。じゃ、これで」「あなたの宗派は曹洞宗ですね。じゃ、これで」といった感じでやってきました。でも、これからはこれではいけません。

 遺族は大切な家族を亡くされているので、気が動転していることが多い。そんな状況なので、お葬式のことまでなかなか頭が回らないんですよね。なので、その代わりに葬儀会社が手伝わなければいけません。繰り返しになりますが、そこで1万分の1の葬式を行っても、感動は生まれません。感動が生まれないということは、記憶に残らないということ。遺族に「お婆ちゃんのお葬式をした葬儀会社ってどこだったっけ?」と忘れられるようなところは、生き残っていくのが難しいのではないでしょうか。

 「人は人に感動して、その企業の虜になる」という言葉がありますが、お客さまというのは「社員に感動して、その企業の虜になる」と思っています。

葬儀関係の知識と技術のスキルアップを目的に独自の検定制度を設けている

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