インタビュー
» 2014年09月24日 08時00分 公開

どんな人が向いているの? 葬儀会社で働く人が感じる壁仕事をしたら“葬儀を安く”できた(後編)(3/5 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

経験者は採用しない

土肥: 同業他社で働いた経験がある人は採用しないそうですね。それはなぜですか?

冨安: 他社で働いた経験がある人は「葬儀とはこういうもんだ」という考えが固まっているから。「この部分は省いてもいいや。遺族には分からないから」といった感じで、横着するんですよね。

土肥: どういった部分を省こうとするのでしょうか?

冨安: やっても手当てにならないことは、やらないんですよ。逆にいうと、お金に換算できなくても、このことをやれば遺族は喜んでもらえる、ということをやりません。

 弊社でこんなケースがありました。ある家族の父親が亡くなったので、担当者は「お父さんは、どんな方でしたか?」と遺族にヒヤリングをしました。その人は不動産屋を経営されていて、仕事一筋でした。釣りやカラオケといった趣味はなく、とにかく仕事ばかり。家と会社の往復でしたが、毎朝とある喫茶店でモーニングを食べていたんですよ。それが日課でした。

 そこで、担当者は早出をして、その喫茶店に足を運び、オーナーにこのようなことを言いました。「故人の霊前にモーニングセットをお供えしたいんです。ご用意していただけますか?」と。

 こうしたことって、損得勘定を考えればなかなかできないことですよね。朝早く起きなければいけないし、手当てはつかないし、面倒なことだし。でも、遺族に喜んでいただきたい、という気持ちがあったから、その担当者は動いてくれたんだと思っています。

葬儀の準備をしているティアの職員

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