コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、Webサイト「コンビニ手稿」と、誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議を始める。
旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。
多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。
筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
「今年の夏は暑かったですか?」と聞かれたら皆さんはどのように答えるだろうか。「6月上旬から暑かったよ」「いや、8月下旬には涼しかったよ」といった感じで、この夏が頭の中にプレイバックされるだろう。
そもそも体感温度は環境や個人の感覚で大きく印象が変わるものだ。暑い日が続けば、「今年の夏は暑かったなあ」という印象が強く残るだろうし、たまたま外出した時に雨が降ってきたら「雨が多かったので、涼しかったなあ」という記憶が残るのではないだろうか。
多くの商売は天気に左右される。コンビニは「雨より晴れ」「気温は低いよりも高い」ほうが売り上げが伸びる。環境問題に興味がある人は激こうされるかもしれないが、「温暖化? コンビニにとっては暑いほうがもうかってうれしい」というのが正直なところだ。
日本のカレンダーは、さまざまな暦で構成されている。西暦に基づいた1年365日に分けられた日付、旧暦と呼ばれている太陰太陽暦、大安仏滅の六曜、桃や端午の節句、国民の祝日。あまり馴染みのない二十四節気、雑節といろいろある。
商売をする上で、意外に重要なのは「二十四節気」(にじゅうしせっき:太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して約15日ごとに分けた季節のこと)と「雑節」(ざっせつ:五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称)だ。古くから用いられていた季節の節目を示す暦は、商売においても大切な役割を果たしてくれる。また、季節を用いた慣用句、「三寒四温」などの言葉も非常に参考になる。
例えば「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、本当のところはどうなのか。気象庁のデータを基に、2014年の東京都の気温を見てみよう(参照リンク)。
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