そうした中、米Googleが2014年9月、企業向け事業の名称を「Google Enterprise」から「Google for Work」に改称すると発表した。これにともない、その1つ「Google Apps for Business」が「Google Apps for Work」になるなど、企業向け各種サービスの名称も変更された。
同社のエリック・シュミット会長は、「Enterprise」から「Work」への名称変更について、「グーグルが企業向け事業を始めた約10年前に比べて、今やクラウドが一般的なものとなった。さらにモバイル機器の活用によって働き方も変わりつつあるなど、仕事を取り巻く環境は大きく変化してきている」と語り、次のように続けた。
「そうした変化の中でGoogleの企業向け事業は、従来ながらのエンタープライズサービスとしてビジネスを円滑に進めることだけを目指したわけではなく、すべての人々に対して新しい働き方を提案したいと考えてサービスを提供してきた。仕事を取り巻く環境が大きく変化しつつある今、そうしたわれわれの考えをより鮮明に打ち出すために名称を変更することにした」
また、同社のエンタープライズ部門を率いてきたアミット・シン プレジデントは、「エンタープライズというと、大半の人は大企業を思い浮かべる。しかし、Googleの企業向けサービスはあらゆる規模の企業に対応している。エンタープライズという名称ではそぐわない面もある」と語り、「ワーク」という言葉を前面に押し出すことにしたという。
Googleによる名称変更は、そうしたエンタープライズという言葉が持つイメージに縛られるのを避け、「働き方の変革」を前面に押し出して、個人のビジネスニーズに訴えかけることで多くのユーザーを獲得していこうという狙いがある。
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