社長から“ダメ出し”100回以上! 別格「日本冠茶」完成までチョー大変仕事をしたら“緑茶”が売れた(1/6 ページ)

» 2014年12月03日 08時20分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 ペットボトルのお茶は140円、缶コーヒーは120円――。法律で決まっているわけでもないのに、業界ではこの価格設定に誰も疑うことなく、次々に商品を発売してきた。そんな常識を打ち破った新商品が、いまヒットしている。

 キリンビバレッジは高級ブランド「別格」シリーズを11月に投入したところ、各方面からの引き合いが多く関係者を驚かせているのだ。「年内の販売計画は100万ケース(1ケース:24本)を見込んでいましたが、発売2週間で目標の8割を達成するなど、好調なスタートを切ることができました」(マーケティング部の三瀬浩之さん)という。

 「別格」は、高級茶葉を使用した緑茶、甘味がありながらカロリーほぼゼロの希少糖分を使ったコーヒー、高知県の生姜を採用したジンジャーエール、2種類の高級青茶をブレンドしたウーロン茶の4種類。375ミリリットル入りで、希望小売価格は200円(税別)と高い。ネット上の反応を見ても「高い」という声が目立つが、なぜ消費者のハートをつかむことができたのか。また、どのようにして商品が開発されたのか。

 こうした疑問を解くために、緑茶「日本冠茶」の商品開発に携わった工藤祥子さんに話をうかがった。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。

別格「日本冠茶」はどのようにして完成したのか
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