さて、最後にそんなソフトバンク・松坂の国内復帰1年目はどうなるだろうか。右ひじにメスを入れて以降、1年間先発ローテーションに固定された経験が1度もないだけにどうしても不安の面が多く、ひいき目に見たとしても未知数だ。
それに日本球界に戻れば、ボールもマウンドも大きく変わる。メジャーリーグのマウンドは日本プロ野球よりも土質が硬く、傾斜もきつい。日本の統一球と規格の違うMLB公式球の扱いにも慣れていることから、8年間の米国生活でメジャーリーグにアジャスト(適合)された感覚を再び日本仕様に戻さなければならないのも松坂にとっては決して容易な作業ではないだろう。
現段階で新天地はイバラの道となりそうな気配だが、それでも家族を海の向こうに置きながら粉骨砕身(ふんこつさいしん:力の限り努力すること)で投げなければならない松坂には大方の予想を覆すような完全復活を期待したい。
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