読者の財布の中には、どのくらいのポイントカードが入っているのだろうか。実際のところ、複数のポイントカードを活用できている人は少ないのでは?
こんなことを考え出したのも、酔っ払って財布を紛失したことが始まりだ。翌日、財布がないことに気づいて、慌てて各社の紛失受付係に連絡した。筆者の財布の中にはポイントカードのほかに、金融機関のキャッシュカードやクレジットカードなどが入っていた。再発行手続にはうんざりしたが、新たに購入した財布に再発行したカードを入れると、なんだかスッキリした気分に。
商売上、他人の財布を目にすることが多い。新しい財布を買うにあたって、人はどんな財布をどのように使っているのだろうか。一時の思い込みで買い物を失敗することが多い筆者は、レジ打ちという立場を利用して、ありとあらゆるタイプの財布を観察した。
「最近はラウンドファスナー式(長い財布でカード入れがたくさん付いているモノが多い)の財布が流行っているのかあ。でも、チャックが壊れている人もけっこういるなあ」などと、お客さんの財布を観察しているうちに、財布の形状より他のことが気になり出した。
レシートをたくさんため込んだ財布。さまざまな種類のカードを1つのポケットに重ねて入れている財布。札入れのところに10〜20枚のカードを入れている財布。
「財布にはいろいろな使い方があるんだなあ」と思っていると「はて。そもそもポイントカードを持つ意味って何だろう」と考えてしまったのだ。
そこで、店内である試みを行うことに。商品を持って来られたときに「お客さん、ポイントカードをお持ちですか?」と聞くのではなく、会計をする直前に聞く。そうすることで、自らポイントカードを出す“自ら組”と、言われないと出さない“言われてから組”に分け、どちらのほうがポイント数が多いかを調査することにしたのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング