「プロポーズされたら、ゼクシィ」――CMで流れているこのセリフが過去のものになるかもしれない。
リクルートマーケティングパートナーズが企画制作する結婚情報メディア「ゼクシィ」(以下、ゼクシィ)は12月18日、記者会見を行い、婚活市場への参入および外部パートナーとの提携を発表した。これまでは結婚が決まったカップルを対象に、式当日をつつがなく迎えられるよう、ブライダル情報全般を提供してきたゼクシィだったが、そこに至るまでの過程をもサポートしていく。
なぜゼクシィは“結婚が決まるまで”にサービス範囲を広げたのか。その背景や新サービスの内容、それによりどんな課題が解決するのかについて、ゼクシィの婚活事業責任者兼リクルートゼクシィなびの貝瀬雄一代表取締役社長が語った。
記者会見の中で貝瀬氏が言及したのは、生涯未婚率の推移について。生涯未婚率とは50歳までに1度も結婚していない人たちの割合を示したものである。日本では男女ともに右肩上がりに伸びており、特に男性では1990年に比べ2010年では3.6倍に増加している。このままいけば2030年には男性の4人に1人、女性でも5人に1人が結婚しないで50歳を迎えることになると予想されている。
未婚の理由は何か。未婚男女1800万人を対象にした調査では、半数近い810万人に恋人がいないものの、そのうち9割を占める720万人には結婚したいという意志があることが明らかになった。一方で、結婚したいと考えていても3割近くが一度も異性と付き合ったことがないという現状も分かった。
恋人がいない理由として最も高かったのが「出会いがないから」(男性40.6%、女性47.4%)。
結婚したいと思っていても恋人がおらず、恋人を作りたくても出会いがない、だから生涯未婚率が高くなってしまう――。こうした現代社会の問題が浮き彫りになった。
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