――つまり、輸送費にコストをかけて在庫の調整をするという判断1つにも、企業の判断や理念、ポリシーが現れる、と。
齊藤: シーズン中にお店ごとに売り上げがばらつきが出た時に、チェーン内で店間移動を実行して在庫調整を行うことがあります。当然運賃がかかるわけですが、これを実行せずにバーゲンセールを迎えてしまうと、定価で売れたはずのモノを値下げして販売せざるを得ないということはよく起こるんです。
冷静に考えれば、1個の宅配便を使ったとしても500円で、30%オフで数千円も値下げするのだとすれば、運賃をかけても定価で売るというのが、長い目で見ればお客さんにとってもお店にとっても良いわけです。だからこれも企業規模に関わらず、そのような発想で実行できるかどうかだと思います。
――次に、ユニクロの強みについて聞かせてください。
齊藤: はい。
(つづく)
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