大手コンビニのセブン-イレブンやファミリーマートがドーナツ販売に力を入れる中、ローソンも同市場に参入することを明らかにした。現在試験的に約600店でドーナツ専用ケースを導入しているが、8月までに約8000店に拡大するという。各社ともいわゆるコンビニーコーヒーと合わせて購入してもらうことで客単価アップを狙っており、関係者の間からは「コーヒー戦争の次は“ドーナツ戦争”が始まる」といった声が出ている。
ローソンが販売するのは、工場から納品されている定番メニュー4品(オールドファッションドーナツチョコ、モッチリングショコラ、モッチリングいちご、シュガードーナツ)のほかに、店舗のフライヤーで調理するハワイアンドーナツ2品(プレーン、チョコレート)を加えた6品。価格は、すべて100円(税込)。当初は6品でスタートするが、「お客さんに飽きられないように商品開発に力を入れていく」(ローソン上級執行役員の和田祐一氏)という。5月にはハワイアンドーナツカスタード、チョコ&ココナッツドーナツ、6月にはハワイアンドーナツはちみつレモンなどを発売する予定だ。
Pontaカードのデータを使って、客の購買状況を分析したところ、コーヒー(カフェラテなどを含む)と一緒に購入しているのは「ドーナツ」、ドーナツと一緒に購入しているのは「コーヒー」がそれぞれトップ。また、実験店でドーナツ専用ケースをさまざまな場所に設置したところ、レジ横で販売したときが最も売れたという。こうした結果を受け、競合他社と同じようにカウンターでドーナツを販売することになった。
専用ケースは4月末に2500店、5月末には5000店、7月末には8000店に導入する予定。ローソンの全店(約1万1000店)に設置しない理由について、和田氏は「狭い店舗ではスペースの関係で、専用ケースを置くことが難しい。販売状況を見ながら、今後は小さいサイズのケースも検討していきたい」とした。
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