千趣会、赤字転落へ 通販事業が不振 15年12月期通期

» 2015年07月24日 16時28分 公開
[ITmedia]

 千趣会は7月24日、2015年12月期通期の業績予想を下方修正し、最終損益は44億円の赤字になる見通しだと発表した。従来は20億円の黒字を見込んでいた。主力の通販事業が想定を下回っている上、商品原価の上昇とセールや処分販売の増加が響き、営業損益も赤字に転落する。

 売上高は前回予想から105億円減の1355億円にとどまる見通し。1〜6月期、通販事業は昨年4月の消費税増税による反動減が長期化している上、販促施策の変更で受注金額が減少、累計で前回予想を下回った。不透明な個人消費動向を勘案し、通期で見込みを引き下げた。

 営業損益は11億5400万円の赤字(前回予想は10億5000万円の黒字)を予想。最終損益には繰延税金資産の回収可能性の不確実性も見込んだ。

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