表の華やかなパネルディスカッションの裏では、参加者同士のネットワーキングや議論・交渉が盛んに行われており、それを加速するためのオーバランチやディナーミーティングもセットされている。特徴的なのは、普段ミーティングセットすら困難であろう宇宙ビジネス分野のリーダーたちと気さくに話し合えることだ。筆者も数十枚持っていた名刺が気付けばなくなってしまっていた。
また、今回のカンファレンスで特徴的だったのが日本人参加者の多さだ。昨年は数人ほどだったが、今年は筆者も含めて約10人が参加しており、出身母体もベンチャー企業、大企業、プロフェッショナル職など多種多様。SFFの担当者も「米国の参加者を除けば、単国では最も人数が多い国ではないか。これだけ来ると注目が集まる」と語っていた。
同カンファレンスに昨年から参加しているispaceの袴田CEOは「NewSpace Conferenceは宇宙スタートアップにとっては避けて通れない場。この場に来るとさまざまな関係者との議論を通じ、気持ちが高まり、また1年ガツガツ頑張ろうと思わせてくれる。今回2回目の参加なので、次のアクションに繋がるネットワーキングに特に力を入れた。今後は日本からという看板を背負わず自然とその場にいる存在感を出したい」と語る。
今回のカンファレンス以外にも、米国では宇宙ビジネスに関する会議体が増加中だ。「ISDC(International Space Development Conference)」は全米最大規模のカンファレンスだが、今年の参加者は数千人に及んだという。来月にはシリコンバレーで「Space2.0 Summit」という会議も予定されている。ますます加速する米国の宇宙ビジネスから目を離せそうにない。
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