米半導体工業会(SIA)は7月2日、5月の世界半導体売上高が203億ドルとなったと報告した。前年同月比で2.4%増、前月比では1.2%増となる。
「マイクロプロセッサとNAND型フラッシュメモリの売り上げの伸びが大きく、PCおよび携帯電話の市場が引き続き強いことを示している」とSIAのジョージ・スカリス会長は述べている。一方で競争圧力からDRAMの平均販売価格(ASP)は前月比で14%近く下がっており、出荷量は7%増加したものの、売上高は8%下落したという。
PCと携帯電話の販売台数は、10%前後の成長予測に沿って伸びているが、メモリ搭載量は劇的に増えている、とスカリス氏は語る。「Micron Technologyによると、PCに組み込まれるDRAMの平均的な容量は、昨年の772Mバイトから、今年は53%増の1180Mバイトとなる見込みという。携帯電話のメモリの増加率はさらに目覚ましく、一般的な携帯電話に搭載されるNAND型フラッシュメモリの容量は、2010年にかけて年率200%以上の拡大ペースとなる見通しだ」(同氏)
デジタルシグナルプロセッサ(DSP)の販売量は前月比で5%伸びており、携帯電話の在庫問題が解消したことを示している。ASPは1%下げたが、販売量は5%強増えたため、売上高は4.3%増となった。
「DRAMとNAND型フラッシュメモリの価格圧力はあるものの、2007年1〜5月の半導体売上高は、前年同期比3.1%増となった」とスカリス氏は語った。
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