米半導体工業会(SIA)は11月14日、世界の半導体売上高が2007年から2010年にかけて年率7.7%で成長し、2010年には3215億ドルに達するとの予測を発表した。SIAの最新予測によると、2007年の売上高は前年の2477億ドルから3.8%増の2571億ドルになる見込みという。また2008年は前年比7.7%増の2769億ドル、2009年は7%増の2962億ドル、2010年は8.5%増の3215億ドルになるとの見通しを明らかにした。
SIAは、家電製品への消費者需要と新興国市場の拡大が、今後も半導体需要をけん引すると見る。SIAのジョージ・スカリス会長は、「エネルギーコストの上昇などの懸念もあるが、消費者の購買が2007年の業界の成長をけん引している。2007年の携帯電話、MP3プレーヤー、デジタルテレビの販売は非常に堅調だった」と語る。SIAによると、半導体の最大の市場であるPCの販売台数は、今年11〜12%の成長が見込まれるという。携帯電話の出荷台数は12%増、携帯メディアプレーヤーは20%増、デジタルテレビは50%増の見通しだ。
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