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ソニー「FeliCaポート」の累計出荷が500万台に
PCでFeliCaカードやおサイフケータイの情報を読み出すために必要なリーダー/ライター「FeliCaポート」。外付けタイプの「PaSoRi」と、PC内蔵タイプを合わせて、累積500万台のFeliCaポートが出荷された。
ソニーは1月28日、FeliCaのカードやおサイフケータイをPCで読み書きするためのリーダー/ライター「FeliCaポート」の累計出荷が500万台を超えたと発表した。
FeliCaポートには、PCにUSBで接続する外付けタイプの「PaSoRi(パソリ)」と、PC本体に内蔵されているタイプがある。ソニーでは2001年秋からパソリを出荷しているほか、2005年春モデル以降のVAIO(国内出荷モデル)の全機種にパソコン内蔵タイプのFeliCaポートを搭載している。FeliCaポート内蔵のPCは、ソニーのほかにも、いくつかのメーカーから出荷されている(参照記事)。
FeliCaポートにFeliCaカードやおサイフケータイをかざすことにより、電子マネーEdyのチャージや、Suica/ICOCAといった電子マネーの残高や履歴照会を行ったり、クレジットカード「eLIO」を利用してオンラインショッピングを行ったりといったことが可能になる。このほか、FeliCaをスクリーンセーバーやロックの解除/施錠に利用するなどといった利用も可能だ。
FeliCaポートを搭載したPCにバンドルされるFeliCa対応ソフトは、以前はソニーのみが提供していたが、2006年からはジャストシステムでも提供を行っている(参照記事)。
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