「駅前留学」をキャッチフレーズに語学スクールでトップシェアを誇っていた「NOVA」。業界最大手のNOVAが経営破たんしたことで、語学スクール市場への影響はどのくらいあったのだろうか?
NOVAが行政処分を受けた2007年6月頃から破たんした10月頃まで、語学スクールの生徒数は伸び悩んだ。しかしその後は語学スクールのイメージ低下が和らいだこともあって、復調傾向にあることが、矢野経済研究所の調べで分かった。
矢野経済研究所は語学スクールの7事業者と業界2団体を対象に、面接取材や電話などで聞き取り調査をした。調査期間は1月〜2月まで。
語学スクールの市場規模は下方修正
“NOVAショック”による生徒数の伸び悩みもあって、市場への影響は避けられなかったようだ。矢野経済研究所では語学スクールの市場規模(2007年度)は前年比−4.7%の3295億円と予想していたが、NOVAの破たんによって、さらに129億円減少すると試算した。
2007年3月末時点でNOVAの生徒数は41万7033人だったが、他の事業者が元生徒を受け入れたのは3万人〜4万人と推定。この結果について「語学スクールそのものへの不信感から、スクール通いをやめてしまった生徒が多い」(矢野経済研究所)としている。
関連記事
- NOVAの授業料、身の回りで支払っている人いませんか?
駅前留学のNOVAが大阪地裁に会社更生法を申請しました。あなたの家族や友人はNOVAと契約していませんか? もし授業料を分割やリボで支払っている場合、次回から支払いを止める方法があるのです。 - 今、投資するならどっち?――NOVAとGABA、英会話スクール対決
テレビCMを大量に打つ、業界1位の「NOVA」と、マンツーマンレッスンを特徴とする新興勢力の「GABA」。もし投資するとしたら、あなたならどちらを選びますか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.