石原都知事への評価「下がった」、58.7%
経営難の新銀行東京への追加出資問題について、都民はどのように感じているのだろうか? 「この問題に興味がある」人は7割に達しており、都民1人当たりの負担額が1万円以上となるため、厳しい意見が多い。
経営難に陥っている新銀行東京に対し、東京都による400億円の追加出資案の審議が、都議会で大詰めを迎えている。新銀行東京は貸し渋り対策として、石原慎太郎知事の肝いりで2005年4月に開業。しかし甘い融資審査などで不良債権の残高が増え、2008年3月期には累積赤字が1000億円まで膨れる見通し。わずか3年で税金投入の事態に陥っているのだ。
東京都による新銀行東京への追加出資について、「賛成」している人は10.1%、「反対」は63.8%に達していることが、iMiリサーチバンクの調べで分かった。
インターネットによる調査で、東京都に在住する20歳以上の男女1221人が回答した。調査期間は3月13日から3月16日まで。
石原都知事への評価「上がった」はわずか0.8%
新銀行東京への追加出資400億円の問題に対し、興味がある人は7割以上に達するなど、注目度の高さがうかがえた。追加出資によって都民1人当たりの負担額は1万円以上となるが、石原都知事への評価が「下がった」人は58.7%と半数を超え、「変わらない」が40.5%、「上がった」はわずか0.8%と、都民は厳しい評価をしているようだ。
新銀行東京への追加出資について、「破たんを避け、問題を先送りするのはバブル崩壊の時と似ている」(38歳男性・会社員)、「単純に追加出資ということではなく、方針、政策を決定した上での追加出資という形をとってもらいたい。今後の業績改善が認められないのであれば、清算という方向性あるいは他行との合併などを検討するべき」(39歳女性・会社員)といった声があった。
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