調査リポート
世界で最もビールを生産した国は?
仕事後やスポーツ観戦時に最高の友となるビール。生産量は世界的には増加しているものの、日本では減少しているようだ。キリン食生活文化研究所の調べ。
夏は冷たいビールが恋しくなる時期。ビアガーデンで同僚や友人と1杯、それとも缶ビール片手に甲子園や北京オリンピックを観戦だろうか。
キリン食生活文化研究所の調査によると、2007年の世界のビール生産量は、2006年から5.9%増加して1億7937万キロリットル。23年連続で増えており、同研究所が1974年に統計を取り始めてからの最高記録を更新中だ。同研究所では、「新興市場の大幅な成長でビール生産が活発化したことに加え、世界の年間平均気温が気象庁の統計開始以来6番目の高さであったことが要因」と分析している。
国別にみると、中国が3931万キロリットルで1位。米国(2334万キロリットル)、ロシア(1160キロリットル)が続く。日本は631万キロリットルで7位。経済発展著しいBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)のビール生産量が世界生産量に占める割合が34.7%と、ヨーロッパ(32.8%)を初めて上回った。
伸び率ではロシア(2006年比16.1%増)、ウクライナ(同18.1%増)、ルーマニア(同11.1%)などロシア周辺国と、中国(同13.8%増)、ベトナム(同12.5%増)、韓国(同8.8%増)などアジア諸国の伸びが著しい。一方で、日本は「少子高齢化、嗜好の多様化の影響」(同研究所)で3年連続減少している。
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