“セコ”じゃない“エコ”なんて流行らない!?
ムダを省いてモノを大切にする、という点で共通する節約意識とエコロジー意識。しかし、実際に商品を購入する場合には、エコロジーより節約を意識している人の方が多いようだ。ヤフーバリューインサイトの調べ。
節水や節電を心掛けたり、安い詰め替え商品を購入したりするのは、節約意識からなのか、それともエコロジー意識からなのか。環境保護の行動に、経済的な理由はどれだけ影響を与えているのだろう。
「普段の生活でどの程度節約を意識しますか」と尋ねたところ、「かなり意識している」が18.8%、「意識している」が33.5%、「どちらかといえば意識している」が34.7%。合計すると9割弱が節約を意識していることがヤフーバリューインサイトの調査で分かった。
さらに「普段の生活でどの程度エコロジー(環境)を意識していますか」と聞くと、「エコロジーを意識している(かなり意識している+意識している+どちらかといえば意識している)」は74.6%だった。
「節約をかなり意識している」と答えた人の90.5%が「エコロジーを意識している」と回答。「節約を意識している」人の85.4%、「節約をどちらかといえば意識している」人の71.8%はエコロジーを意識しており、「節約への意識が高い人ほど、エコロジーへの意識も高いことがうかがえる」(ヤフーバリューインサイト)と分析している。
節約意識で買うか、エコロジー意識で買うか
過去3年以内程度に購入した環境関連商品について尋ねると、「詰め替え商品(ボトルやパックなど)」が69.1%でトップ。以下、「洗濯用洗剤」(53.3%)、「食器用洗剤」(46.6%)と日用品が上位に並んだ。一方で、導入コストが高い「LED蛍光灯」(7.3%)や「太陽光発電・ソーラー電灯」(3.2%)を購入する人は少ないようだ。
環境関連商品を購入した際に、節約もしくはエコロジーの意識はどれだけあったのだろうか。商品ごとに聞いたところ、エコバッグはエコロジー意識から購入した人の方が多かったが、それ以外の商品では節約意識から買った人の方が多かった。購入行動には、“エコ”よりも“セコ”が大きく関わっているのかもしれない。
インターネットによる調査で、対象は20代から50代までの男女1000人。調査時期は7月1日から4日。
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