ニュースの情報源、年代によって違い――20代の28%は携帯電話
普段ニュースを見るときに、どのメディアから情報収集をしているのだろうか? 全体では「テレビ」がトップだったが、年代別に見ると違いが浮き彫りになった。Webマーケティング調べ。
ニュースを見る際、どのメディアから情報収集をしているのだろうか? 最も多いのは「テレビ」で93.6%、次いで「インターネット(PC)」(83.6%)、「新聞」(63.6%)、「雑誌」(21.8%)、「インターネット(携帯電話)」(15.4%)であることが、Webマーケティングの調べで分かった。「これまでテレビと新聞がニュースの情報源として大きな影響力を消費者に与えてきたが、インターネットの登場によって、メディアの分散化が明確になってきた」(Webマーケティング)としている。
また「インターネット(携帯電話)」が15.4%と雑誌に続いていることについて、「今まで携帯電話は主にコミュニケーションのためのメディアだったが、情報収集もできるメディアになりつつある」(Webマーケティング)
年代別で見ると、どの年代もテレビとインターネット(PC)の割合が大きいものの、20〜40代はインターネット(PC)がテレビに迫りつつある。また年代によって接触するメディアに違いがあり、新聞は40代が72%、50代が82%を占めているが、20代は45%、30代は55%にとどまった。インターネット(携帯電話)でニュースを見ているのは20代が最も多く28%、次いで30代が14%、40代が10%、50代が9%という結果が出た。
日常生活の情報は複数のメディアで比較検討
旅行やグルメなどの情報を収集する際、複数のメディアに接触する人は多いだろう。テレビやインターネットなど複数のメディアから情報収集するのは、「旅行やレジャーの情報」(69%)※が最も多く、以下「映画や音楽など」(67%)、「グルメやクッキングなど」(58%)、「スポーツ系」(55%)、「健康情報や美容、ダイエットなど」(54%)と続いた。
趣味やレジャーといった日常生活に密着した情報については、多くの人が複数のメディアを比較検討しているが、「仕事、就職、転職」「金融、投資」「住宅、不動産」の情報については、特定の人が複数の情報に接しているようだ。この結果について「情報の種類によって消費者は接触するメディアを選別している」(Webマーケティング)と分析している。
インターネットを使った調査で、20〜59歳までの男女500人が回答した。調査期間は7月1日から7月3日まで。
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